Japanese
English
特集 変形性足関節症の最新の治療
変形性足関節症に対する人工距骨併用人工足関節全置換術
Combined total ankle arthroplasty(cTAA)for osteoarthritis of the ankle
三井 寛之
1
,
仁木 久照
1
Hiroyuki MITSUI
1
1聖マリアンナ医科大学,整形外科学講座
キーワード:
Total talar prosthesis
,
Total ankle arthroplasty(TAA)
,
Combined total ankle arthroplasty(combined TAA)
Keyword:
Total talar prosthesis
,
Total ankle arthroplasty(TAA)
,
Combined total ankle arthroplasty(combined TAA)
pp.297-302
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002906
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:人工距骨併用人工足関節全置換術(cTAA)は,脛骨側を通常の人工足関節に置換するとともに,距骨側に人工距骨置換術を併用する方法である。当初はTAA術後に再置換を要す例に対するサルベージ手術として報告されたが,近年では適応を広げ一期的に行われるケースも多くなっている。cTAAが従来のTAAよりも優れている点は,距骨側のコンポーネント沈下やルーズニングのリスクが高い症例や距骨下関節をはじめとした足関節窩周辺に関節症性変化が生じている例にも対応が可能な点が挙げられる。ただし,現時点ではcTAAの治療成績は短期~中期の報告が中心であり,長期的にみて距骨下関節に関節症性変化を有す症例に対し,人工距骨置換がどの程度までならば許容されるかは明らかとなっていない。本法は今後の長期的な視点からみた臨床成績に注視していく必要がある。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.