Japanese
English
手術手技
慢性硬膜下血腫の手術—大骨ボタン骨窓法について
Surgical Treatment of Chronic Subdural Hematoma using 5cm Skull Trephine
橋場 輝芳
1
,
高松 秀彦
1
Teruyoshi HASHIBA
1
,
Hidehiko TAKAMATSU
1
1札幌医科大学神経外科
1Department of Neurological Surgery, Sapporo Medical College and Hospital
キーワード:
Chronic subdural homatoma
,
Surgical technique
Keyword:
Chronic subdural homatoma
,
Surgical technique
pp.631-637
発行日 1975年8月10日
Published Date 1975/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436200336
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
慢性硬膜下血腫は脳神経外科臨床においてきわめて日常的に遭遇する疾患の一つであり,診断・治療の面においてはもはや確立されたかの観すらある.
被膜を有する本血腫の発生機序に関してはいまだに未解決の問題であるが,本血腫の進行性の増大は血腫被膜内へ反復して生ずる岸血,液体成分の滲出によると考えられている24,26,36).慢性硬膜下血腫はかくのごとくして臨床的に発症してくる.このさい血腫下の脳実質の浮腫も症状発現に関与するのである7).しかし血腫は成長するにつれてむしろ血腫被膜の線維化が進行し,血腫内への出血,滲出は減少し血腫は消退期に向いついには器質化するのみならず場合によっては石灰化すらする20,29).
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.