Japanese
English
手術手技
天膜及び天膜下脳膜腫
Tentorial and Posterior Fossa Meningioma-Surgical Technique
鈴木 二郎
1
,
桜井 芳明
1
Jiro SUZUKI
1
,
Yoshiaki SAKURAI
1
1東北大学脳研究施設脳神経外科
1Division of Neurosurgery, Institute of Brain Disease, Tohoku University School of Medicine
キーワード:
Meningioma
,
tentorial
,
subtentorial
,
Surgical technique
Keyword:
Meningioma
,
tentorial
,
subtentorial
,
Surgical technique
pp.201-206
発行日 1974年3月10日
Published Date 1974/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436200163
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.まえがき
天膜及び天膜下の脳膜腫の手術手技について記述せよという御下命である.何とかものにしようと考えたが,発生部位がいろいろとあり,それらについて一つ一つ述べたならば,紙面は勿論不足するであろうし,又面白くもなくなる.外科系雑誌にはよく何々の手術手技という論文がみられるが,それらの論文は,著者自身の現在最も良いと考えている方法を記述して他の手術手技と比べているものが大部分であり,それはそれなりに参考になり貴重な事は勿論である.しかしただこの方法しかないということになると私はそうは思わない.安全に目的を達成する手技であればどんな事をしてもかまわないのであり,長い経験と知識から夫々,著者自身の手技が実行されるべきものと考えている.そこで手術手技とはどうあるべきかという事を考え直してみた.
まず第1にその患者が10年,20年後にその手術によって受けた侵襲により何の後遺症もなく社会生活を営なんでいける事を想定したものでなければならず,これが最も大切な事である.例えばその代表的なものとしては,手術後遅発するてんかん発作がある.
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.