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特集 寛骨臼骨切り術の合併症低減と早期回復を目指して
偏心性寛骨臼回転骨切り術の手術手技とpitfall
Eccentric rotational acetabular osteotomy for dysplastic hips;surgical technique and pitfalls
坪井 真幸
1
Masaki TSUBOI
1
1吉田整形外科病院
キーワード:
Osteoarthritis of the hip
,
Eccentric rotational acetabular osteotomy
,
Surgical technique
Keyword:
Osteoarthritis of the hip
,
Eccentric rotational acetabular osteotomy
,
Surgical technique
pp.1647-1654
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002380
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要旨:若年者変形性股関節症に対する関節温存手術はその余命から考えると意義がある。偏心性寛骨臼回転骨切り術は,偏心性に骨切りを行い,骨片を回転することで骨頭の被覆のみならず,内方化・遠位化が得られる手術である。大転子を骨切りすることで腸骨骨切り部がすべて観察でき,安全に正確な骨切りと確実な回転骨片の固定が可能である。血管損傷は,骨切り時やドリル・スクリュー刺入時に筋肉を介して保護することで予防可能である。また,恥坐骨疲労骨折や後柱骨折に対しては,弯曲ノミ刺入位置や方向を注意することで予防可能である。今後,コンピュータ支援手術(CAOS)導入により,さらに安全に正確な手術が可能となり,低侵襲化が期待される。しかし,オリジナルの手術を習得することは重要である。問題点としては,症例数が少なく若手医師への技術継承のシステム構築と股関節専門医以外への関節温存手術の適応の周知が重要である。
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