Japanese
English
研究
母指CM関節症の四次元コンピュータ断層撮影法(4D-CT)による対立動作の検討
Investigation of oppositional movement by 4-dimensional computed tomography(4D-CT)in osteoarthritis of the thumb carpometacarpal joint
飯山 俊成
1
,
戸羽 直樹
1
,
原 夏樹
1
Toshinari IIYAMA
1
1北九州総合病院,整形外科
キーワード:
Osteoarthritis of the thumb carpometacarpal joint
,
4-dimensional computed tomography
,
Oppositional movement
Keyword:
Osteoarthritis of the thumb carpometacarpal joint
,
4-dimensional computed tomography
,
Oppositional movement
pp.1615-1621
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002812
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要旨:四次元コンピュータ断層撮影法(4D-CT)は三次元コンピュータ断層撮影法(3D-CT)に時間軸を加えたもので,3D画像での動態評価が可能である。母指CM関節に関して,Edmundsらが提唱したscrew-home torque rotationを4D-CTを用いて検討する報告はあるが,母指CM関節症に対する関節動態の解析報告はない。筆者らの施設では簡便に4D-CTを行えるため,母指CM関節症の関節動態を4D-CTにて解析した。検討した10手のうちscrew-home torque rotationは9手で消失していた。残存する1手は中手骨基部掌側に骨棘があるものの,相対する大菱形骨関節掌側縁には骨棘を認めなかった。またCM関節掌側面でのヒンジとなる動きを5手に認めたが,その全例で中手骨側・大菱形骨側両方に骨棘を認めた。母指CM関節動態変化には大菱形骨関節掌側縁の骨棘が影響している可能性がある。
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