Japanese
English
綜説
尿路系のコンピューター断層撮影
Computed Tomography of the Urinary Tract
蜂屋 順一
1
,
生亀 芳雄
2
,
湯原 幹男
3
Junichi Hachiya
1
,
Yoshio Iki
2
,
Mikio Yuhara
3
1関東逓信病院第二放射線科
2関東逓信病院泌尿器斜
3関東逓信病院腎臓内科
pp.107-118
発行日 1978年2月20日
Published Date 1978/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202493
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はじめに
コンピューター断層撮影Computed tomography(現在"CT"の呼称が一般化した)の実用化に英国のHounsfieldがはじめて成功し,頭部についての最初の臨床報告がAmbroseによつて行なわれたのは1972年4月の英国放射線学会総会の席上である。論文の形で発表されたのは翌1973年1,2)でその後現在に至るまで熱狂的ともいうべき関心を呼んでいる事情は周知の通りである。
頭部脳神経領域では短期間に優れた評価を確立したCTも,それ以外の全身の各領域では応用がかなり遅れ1975年以降になつて本格的な臨床研究が始まつたといつてよい。最近,装置の工学的進歩につれて急速な展開をみせているこの新しい診断方法がいろいろな尿路系疾患の正確な診断と適切な治療にどのような貢献を成しうるか?
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