癌医療最前線 国立がんセンターにおける癌医療・5
コンピュータ断層撮影法による検査と診断
pp.484-487
発行日 1983年5月1日
Published Date 1983/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922934
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コンピュータ断層撮影法(CT)は,英国のJ.AmbroseとB.Hounsfieldによって1972年に発表された.これによって今まで単純X線撮影では不可能とされていた頭部の脳室や脳実質,さらに肝臓,胆のう,膵臓などを皆痛や侵襲を与えることなく画像として描出できるようになった,また,緊急に診断・手術しなければならない脳内出血や脳梗塞の部位などを正確に描き出すことが可能であり,画期的な断層撮影法として全世界から注目を浴びた.現在ではその撮影装置はコンピュータ技術の進歩と相まって,驚異的な進歩を遂げている.
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