Japanese
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特集 CTスキャン
骨盤内腫瘍のコンピュータ断層撮影
Computed tomography of the pelvic tumors
高橋 睦正
1,2
,
鈴木 正行
1,2
Mutsumasa TAKAHASHI
1,2
,
Masayuki SUZUKI
1,2
1秋田大学医学部放射線科
2現:カルフォルニァ大学医学部
pp.387-396
発行日 1978年3月20日
Published Date 1978/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206916
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はじめに
コンピュータ断層撮影法(Computed Tomog—raphy, Computerized Tomography略してCT)がはじめて臨床の場に登場したのは1972年であるが,当初は頭蓋内疾患への臨床応用について検討が行なわれた.1974年には全身用のCT装置が開発され,全身の各種疾患に広く応用されるようになつた.特に,過去2年問に第2世代,第3世代と称せられる短時間に撮影できる装置が開発されるにおよんで,腹部,骨盤部に対するCTの臨床的価値が確立されつつある7-9,12).
CTの特徴は,(1)患者の負担が少なく,(2)横断断層像が得られ,(3)組織のX線吸収値の差を診断に供しうることであり,このような長所を生かした臨床応用が今後望まれる.本稿ではCTの骨盤内腫瘍への応用,特に質的診断,鑑別診断に関していかなる情報が得られるかを検討する.
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