Japanese
English
臨床
小児上腕骨顆上骨折の特徴
Characteristics of supracondylar humerus fractures in children
佐々木 規博
1
,
藤田 有紀
2
,
市川 奈菜
2
,
塚田 晴彦
1
,
坪 健司
3
Norihiro SASAKI
1
,
Yuki FUJITA
2
,
Kenji TSUBO
3
1青森市民病院,整形外科
2弘前大学大学院医学研究科,整形外科学講座
3芙蓉会村上病院,整形外科
キーワード:
Supracondylar fractures of humerus
,
Children
,
Characteristics
Keyword:
Supracondylar fractures of humerus
,
Children
,
Characteristics
pp.1499-1503
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002783
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要旨:小児上腕骨顆上骨折を後ろ向きに調査した。対象は2011年7月からの11年間に当科を受診した115例である。受傷時の年齢,性別,受傷側,受傷原因,骨折分類,神経・血行障害の有無,手術までの期間,手術方法,最終経過観察時の肘関節可動域(ROM),carrying angle(CA)を調べた。平均年齢は5.9±2.9歳で男児が63例,女児が52例,右が42例,左が73例,転倒・転落が112例だった。保存療法を行った症例は66例で,阿部分類Ⅰ型が19例,Ⅱ型が43例,Ⅲ型が4例で神経障害・血行障害はなかった。平均3.1±2.8カ月時のROMは伸展/屈曲2.4°±5.2°/138.8°±4.9°,CA 8.9°±7.3°で,4例に内反肘を認めた。手術療法を行った症例は49例で,阿部分類Ⅱ型が11例,Ⅲ型が12例,Ⅳ型が26例で,24例に神経障害・血行障害を認めた。受傷から平均0.7±1.8日で観血的または経皮的鋼線固定術が行われた。平均10.6±14.9カ月時のROMは伸展/屈曲3.9°±6.5°/137.0°±9.3°,CA 6.6°±7.2°で,5例に内反肘を認めた。
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