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特集 整形外科領域の患者立脚型評価(PROMs)
HTO/TKAで用いられるPROMsの特徴と実際
Characteristics and actual use of PROMs used in HTO and TKA
伊藤 匡史
1
,
岡崎 賢
1
Masafumi ITOH
1
1東京女子医科大学,整形外科
キーワード:
High tibial osteotomy
,
Total knee arthroplasty
,
Patient-reported outcome measures
Keyword:
High tibial osteotomy
,
Total knee arthroplasty
,
Patient-reported outcome measures
pp.1333-1336
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002742
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要旨:患者立脚型アウトカム指標(patient-reported outcome measures;PROMs)は患者が手術や治療の効果について報告する質問票であり,医療介入の有効性や費用対効果を評価する重要な指標である。しかし,PROMsだけでは手術の成果を正確に評価できないこともあるので,客観的評価指標と併用することが望ましい。PROMsは患者の状態や病態に合わせて使い分ける必要がある。HTO/TKAの対象疾患は類似しているが,対象患者の年齢や活動性,関節変形の程度が異なることがある。しかし,その違いは以前より厳密ではなくなっている。またHTO/TKAの成績向上により,旧来のPROMsは天井効果を示す可能性があるため,天井効果が出にくく反応性や信頼性が高いPROMsを適切に用いる必要がある。近年はKOOSを簡略化しデータ収集の完全性や追跡性を向上させたKOOS JRの開発やjoint awareness(JA)を評価するForgotten Joint Score-12のHTOにおける妥当性の検証がなされた。
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