Japanese
English
特集 人工関節後のスポーツ
スポーツ活動に伴ってTKAに加わる負荷と摩耗
-―ゴルフのスウィング動作解析より―
Mechanical failure of total knee arthroplasty due to sports activities;a motion analysis study
名倉 武雄
1
,
新庄 琢磨
2
,
原藤 健吾
1
,
小林 秀
1
,
二木 康夫
1
,
松本 秀男
2
Takeo NAGURA
1
,
Takuma SHINJO
2
1慶應義塾大学,整形外科
2同上,スポーツ医学総合センター
キーワード:
Knee joint kinematics
,
Knee joint loading
,
Total knee arthroplasty
Keyword:
Knee joint kinematics
,
Knee joint loading
,
Total knee arthroplasty
pp.797-802
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001314
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要旨:人工膝関節置換術(TKA)の成績向上に伴い,スポーツ活動を含めた比較的高負荷の運動が許容されるようになった。われわれは健常者57名およびTKA後の患者3名を対象にモーションキャプチャーシステムを用いてゴルフスウィング動作中の膝関節動態・負荷を計測した。ゴルフスウィング動作中はtrail knee(右膝)に比べlead knee(左膝)に大きな屈曲・内旋運動と屈曲・内反モーメントが生じていた。健常群とTKA群に差はみられなかった。ゴルフスウィング動作はこれまでlow impact sportsと考えられてきたが,10°を超える脛骨回旋運動を伴うmediumまたはhigh impact sportsと捉えるべきであると考えられる。他方,TKA後の高活動性を成績不良因子とするエビデンスは存在せず,TKA後の許容される活動性についてはさらなる研究が必要であると考えられた。
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