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特集 人工知能(AI)革命—脊椎脊髄診療の将来像は?
AIを活用した骨粗鬆症性椎体骨折の予後予測
Artificial Intelligence for the Prognostic Prediction of Osteoporotic Vertebral Fractures
藪 晋人
1
,
高橋 真治
1
,
玉井 孝司
1
,
星野 雅俊
2
,
寺井 秀富
1
Akito YABU
1
,
Shinji TAKAHASHI
1
,
Koji TAMAI
1
,
Masatoshi HOSHINO
2
,
Hidetomi TERAI
1
1大阪公立大学大学院医学研究科整形外科
2大阪済生会中津病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka Metropolitan University Graduate School of Medicine
キーワード:
人工知能
,
artificial intelligence
,
骨粗鬆症性椎体骨折
,
osteoporotic vertebral fractures
,
予後予測
,
prognostic prediction
Keyword:
人工知能
,
artificial intelligence
,
骨粗鬆症性椎体骨折
,
osteoporotic vertebral fractures
,
予後予測
,
prognostic prediction
pp.209-215
発行日 2025年3月25日
Published Date 2025/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091444120380040209
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はじめに
本邦において,骨粗鬆症性椎体骨折(osteoporotic vertebral fracture:OVF)は高齢化に伴いますます注目されている疾患であり,その発症は高齢者の日常生活活動や生活の質を著しく低下させる要因となる.多くのOVFは安静や装具といった保存的治療により骨癒合が得られるが,一部の症例では骨癒合不全や高度椎体変形をきたし,慢性腰痛や遅発性神経障害を引き起こすことがある.これらの問題は,患者にとっての負担だけでなく,医療費の増加や介護リスクの増大といった社会的コストをも伴うため,受傷早期の予後予測と適切な治療介入が重要となる.これまでに受傷時の単純X線やMRIを用いたOVFの予後予測が行われているが,さらなる精度の改善が求められる.
近年,人工知能(artificial intelligence:AI)の急速な発展により,医療分野においてもAIの導入が加速している.AIは物体認識やパターン認識に優れ,画像やデータベースに登録された大量の臨床データを使用したAIによる疾病の診断や予後予測に関する研究が進められている.
本稿では,われわれがAI技術の1つである機械学習モデルを活用して構築したOVFにおける骨癒合不全や椎体変形の予測モデルについて,その概要を述べるとともに,OVFの予後予測について文献的考察を行った.

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