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整形外科が支える関節リウマチ診療
高橋 伸典
1
Nobunori TAKAHASHI
1
1愛知医科大学,整形外科
pp.991-991
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002662
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かつて整形外科医であれば基本的に関節リウマチの薬物治療を行うという時代があった。「リウマチだからリマチル®出しときますね~」といった具合である。その後1999年のメトトレキサートから分子標的治療薬の登場によって,その治療環境は一変した。メトトレキサートを頑張って覚えて,2003年のレミケード®と2005年のエンブレル®まではなんとか踏ん張ったが,2008年以降のいわゆるnon-TNF製剤の登場によって心折られたという先生も多かったのではないだろうか。忙しい日常業務の中ですべての薬剤を勉強することが現実的でなかったことと,内科医の参入により薬物治療は内科でという風潮が生じたことにより,遂にリウマチの薬物治療から手を引かれた整形外科医が多かったと推察する。
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