Japanese
English
特集 腰痛診療の深化―“標準” と “こだわり” を知り診療に生かす
腰椎椎間板性障害と腰痛
Intervertebral disc disorder and low back pain
藤谷 順三
1
,
西良 浩一
1
Junzo FUJITANI
1
1徳島大学,整形外科
キーワード:
Discogenic low back pain
,
Pilates
,
Full-endoscopic spine surgery
Keyword:
Discogenic low back pain
,
Pilates
,
Full-endoscopic spine surgery
pp.883-890
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002636
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:椎間板変性のみでは腰痛が生じることはない。椎間板性腰痛をきたすにはさらに追加の病態が加算される。椎間板性腰痛はred flagsでもなく,下肢症状もないため,非特異的腰痛の範疇に位置する病態である。Pain mechanismとしてわれわれが注目しているのはMRI T2強調像でのhigh signal intensity zone(HIZ)と椎間板造影CTでのtoxic annular tear(TAT)である。これらがみられる場合,変性椎間板がpain generatorの可能性が高くなる。椎間板性腰痛の場合,基本的に,運動療法が奏効する。運動療法の私たちのこだわりは「Joint by Joint Theory」と「ピラティスコントロロジー」である。手術での私たちのこだわりは,最小侵襲・全内視鏡手術である。Pain generatorを実際に目視しピンポイントでラジオ波バイポーラーにより焼灼する。
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.