Japanese
English
特集 リエゾン精神医学の現状と課題
産婦人科領域におけるリエゾン精神医学
Consultation-Liaison Service in the Obstetrics, Gynecology and Reproductive Health
内出 容子
1
Yoko UCHIIDE
1
1東京女子医科大学病院神経精神科教室
1Department of Psychiatry, Tokyo Women's Medical University
キーワード:
Liaison
,
Obstetrics
,
Gynecology
,
Women's psychiatry
Keyword:
Liaison
,
Obstetrics
,
Gynecology
,
Women's psychiatry
pp.851-856
発行日 2005年8月15日
Published Date 2005/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100085
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はじめに
女性の一生は,内分泌・生殖といった観点から小児期,思春期,生殖期,更年期,老年期と分類され,女性ホルモンの変動や,生殖に関するイベントなど,各年代に応じた女性特有の出来事があり,精神神経系に与える影響は計り知れない19)。
実際の臨床現場を考える時,総合病院産婦人科病棟において精神科医の登場が必要な場面としては,精神疾患合併症例の妊娠出産や出産前後の精神障害などがまず頭に浮かぶ。外来診療では更年期障害や月経と関連した精神障害などで産婦人科医からの相談を受けることがあるだろう。また,近年発達の目覚ましい「女性専門外来」でも精神科医は不可欠な存在となっている。
しかしながら,この領域についての報告や研究はあまり多くない。そこで,ここではリエゾンに限らず,産婦人科との連携を広く視野に入れ,産婦人科領域での精神科的問題について幅広く取り上げることとしたい(図)。
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