Japanese
English
特集 脊椎脊髄領域の画像診断―最新の知識と進歩
Ⅰ.脊椎脊髄の画像診断の進歩と最新の知識
脊髄・神経根障害における拡散テンソルイメージング
Diffusion tensor imaging of spinal disorders
高野 盛登
1
,
名越 慈人
2
,
辻 収彦
2
,
渡辺 航太
2
,
松本 守雄
2
,
中村 雅也
2
Morito TAKANO
1
,
Narihito NAGOSHI
2
1北里大学北里研究所病院,整形外科
2慶應義塾大学医学部,整形外科学教室
キーワード:
Diffusion tensor imaging
,
Cervical spinal compression
,
C5 palsy
Keyword:
Diffusion tensor imaging
,
Cervical spinal compression
,
C5 palsy
pp.487-491
発行日 2023年4月30日
Published Date 2023/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002537
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:拡散テンソルイメージング(DTI)は水分子の拡散異方性に着目した画像評価法であり,神経線維の評価方法として非常に有用である。その特徴としてはfiber tracking(見たい神経線維に着目し描出)や,神経線維の定量的評価などが挙げられる。近年脊髄・神経根障害にも応用されており,今回われわれは頚椎後縦靱帯骨化症モデルマウスにおけるDTI,ならびに術後C5麻痺におけるDTIに着目し研究を行った。結果として拡散テンソルイメージングは,頚椎後縦靱帯骨化症モデルマウスの脊髄障害における病理,機能評価と有意な相関を認め,実臨床における術後C5麻痺の解析においても臨床経過と一致し,脊髄・神経根障害の優れた評価法であることが示唆された。
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.