Japanese
English
連載 専門医試験をめざす症例問題トレーニング
脊椎・脊髄疾患
Spine and spinal cord disease
藤田 順之
1
N. Fujita
1
1慶應義塾大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., School of Medicine, Keio University Tokyo
キーワード:
cervical spondylotic myelopathy
,
laminoplasty
,
C5 palsy
,
axial plane
Keyword:
cervical spondylotic myelopathy
,
laminoplasty
,
C5 palsy
,
axial plane
pp.1163-1168
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_1163
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症 例.70歳台,男.
主 訴:両手のしびれ感および使いにくさ,歩行のふらつき.
現病歴:10年前より両手のしびれ感が出現し,2年前より増悪した.最近になって両手の使いにくさも自覚し,歩行時のふらつきも出現したため,当院を紹介され受診となった.
初診時所見:痙性歩行が著明であった.徒手筋力テスト(MMT)は上肢,下肢ともにすべて5であった.箸の所作,書字はぎこちなく,ボタンかけはなんとかできていた.10秒テストは両側12回,上腕二頭筋腱反射は両側で正常であり,腕橈骨筋腱反射,上腕三頭筋腱反射,膝蓋腱反射,アキレス腱反射は両側で亢進していた.Hoffman反射は両側で陽性であり,膀胱・直腸障害はなかった.
画像所見:X線像,MRI,CTを図1~3に示す.
© Nankodo Co., Ltd., 2018