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特集 脊椎脊髄領域の画像診断―最新の知識と進歩
Ⅰ.脊椎脊髄の画像診断の進歩と最新の知識
骨転移全身MRI
Whole-body MRI in bone metastases
中井 翔
1
,
中西 克之
2
,
若松 透
1
,
田宮 大也
1
,
角永 茂樹
1
,
竹中 聡
1
Sho NAKAI
1
,
Katsuyuki NAKANISHI
2
1大阪国際がんセンター,整形外科
2同上,放射線診断・IVR科
キーワード:
Whole-body MRI
,
Bone metastases
,
Cancer
Keyword:
Whole-body MRI
,
Bone metastases
,
Cancer
pp.477-485
発行日 2023年4月30日
Published Date 2023/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002536
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要旨:国民の2人に1人ががんに罹患する時代となり,がん治療の進歩によってがん患者の生存期間は延長している。それに伴い,整形外科医は骨転移やがん治療によって生じた運動器疾患に介入し,がん患者の運動機能を維持する役割が求められている。全身MRIは全脊椎を含む広範囲の領域に対して,拡散強調像を主体としT1・T2強調像なども併せながら骨転移を検出する撮影法で,低コスト・非侵襲的(無被曝・非造影)であることから,骨転移診療を行う上で利便性が高い。高い診断精度で全身の骨転移評価とその進展度合い,脊髄圧迫や病的骨折の診断が可能であるため,迅速な治療選択につながり,治療効果判定にも活用できる。骨梁間型骨転移の診断は他の検査法と比較し検出能に優れ,正確な病期診断に寄与する。骨髄過形成は骨転移と見間違えることがあるため注意が必要である。
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