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特集 扁平足の診断と治療―新たな名称「PCFD」の概念を含めて
成人期扁平足(PCFD)の再建手術
Reconstruction surgery for flatfoot deformity(progressive collapsing foot deformity)
田﨑 正和
1
Masakazu TAZAKI
1
1医療法人社団昭成会 田﨑病院
キーワード:
PCFD
,
Reconstruction
,
Cuboid osteotomy
Keyword:
PCFD
,
Reconstruction
,
Cuboid osteotomy
pp.403-409
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002513
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要旨:成人期外反扁平足(AAFD)は,以前は後脛骨筋腱機能不全症(PTTD)などと呼ばれていたが,近年コンセンサスグループによりPCFDと呼ばれるようになった。PCFDを様々な程度の後足部の外反,前足部の外転,中足部の内反の三次元的変形と定義し,その手術矯正の治療目標は,関節の可動域と可動性を最大限に維持し,リアライメントとバランシングが主な目標である。PCFDの再建手術には,長趾屈筋腱移行術,三角靱帯再建術,ばね靱帯再建術,踵骨骨切り内方移動術(MDCO),外側支柱延長術(LCL)などがある。特にLCLであるEvansやHintermann骨切り術は,変形矯正能力に優れた術式であるが,踵骨を骨切りするため距骨下関節への影響が少なからずある。そこで,筆者は距骨下関節への影響がない立方骨での骨切り術を解剖学的研究から開発した。踵立方関節の変形がなく,前足部外転変形のあるPCFDには立方骨でのLCLは有用であると考えている。
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