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特集 股関節鏡視下手術の適応と限界
股関節滑膜骨軟骨腫症に対する股関節鏡視下手術の適応と限界
Indications and limitations of hip arthroscopy for synovial osteochondromatosis of the hip
堀田 健介
1
,
星野 裕信
1
Kensuke HOTTA
1
1浜松医科大学,整形外科学講座
キーワード:
Synovial osteochondromatosis
,
Hip arthroscopy
,
Peripheral compartment
Keyword:
Synovial osteochondromatosis
,
Hip arthroscopy
,
Peripheral compartment
pp.177-182
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002453
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要旨:股関節に発生した滑膜骨軟骨腫症は診断が難しいことがあり,診断の遅れは治療の遅れにつながる。股関節滑膜骨軟骨腫症に対して以前は直視下手術が広く行われていたが,近年侵襲の少ない鏡視下手術が選択されることが多くなってきている。手術の際のポイントは,central compartmentとperipheral compartmentの両方に対して結節病変の摘出と滑膜切除を十分に行うことである。ワーキングスペースの狭い関節鏡では様々な工夫が必要になり,アプローチの方法や使用するデバイスの選択により十分な処置を行うことが可能になる。関節鏡では特に後方の処置を行うことは難しく,術前にどこまでの処置が必要であるのかを十分に評価しておくことも重要である。術後の再発や関節症性変化の進行という問題点もあるが,低侵襲であるため股関節鏡手術は有用である。
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