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人工知能への期待
髙尾 正樹
1
Masaki TAKAO
1
1愛媛大学大学院医学系研究科,整形外科学
pp.1-1
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002412
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人工知能(artificial intelligence;AI)が世の中で騒がれ始めてから久しい。2006年にトロント大学のジェフリー・ヒントン教授が多数の層のニューラルネットワークを学習する方法を発表し,2012年の画像認識の国際コンテスト,ImageNet Large Scale Visual Recognition Challenge(ILSVRC)で,深層ニューラルネットを用いた手法で圧勝した。それから現在の第三次AIブームとなり,もう10年の歳月が経っているが,その勢いは衰える気配がない。当初は,過去の2回のブームと同様に一時的なトレンドとみる懐疑的な見方や,仕事が奪われるのではないかといった不安視する声が多かったが,既に第4次産業革命として社会に大きな変革をもたらしている。昨今の自動翻訳機能や,顔認証機能,音声認識機能の優秀さを実感している人も多いだろう。
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