Japanese
English
特集 コンピュータによる生物現象の再構成
人工知能
Artificial intelligence
平井 有三
1
Yuzo Hirai
1
1筑波大学電子・情報工学系
pp.291-301
発行日 1983年8月15日
Published Date 1983/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904534
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人間は知能をもっている。これは人間の立場から見れば疑いの無い事実である。しかし,知能とは何であろうか。下等な動物には知能は無いのであろうか。有るとすれば,人間の知能とどこが異なるのであろうか。古くから多くの哲学者達を駆り立ててきたこの問題に,正面から取り組むことが至難の技であることは,誰もが認めることであろう。
もう少し問題を絞って,人間の知的活動を見てみよう。人間は目で見,耳で聴き,理解し,それらを基に連想を働かせ,考え,問題を解き,他人と会話する。人間の知能がこれらの活動からの発現であるならば,知能を理解し表現するためには少なくともこれらを理解し表現できることが必須の要件となる。
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