Japanese
English
臨床
手指基節骨骨折に対するKirschner鋼線刺入位置が術後可動域制限に及ぼす影響
Effect of Kirschner wire placement on postoperative range of motion in the treatment of proximal phalanx fracture
岩田 英敏
1
,
関谷 勇人
1
,
勝田 康裕
1
,
水谷 康彦
1
,
柴田 淳
1
,
岡本 秀貴
2
Hidetoshi IWATA
1
,
Hideki OKAMOTO
2
1愛知県厚生農業協同組合連合会海南病院,整形外科
2名古屋市立大学,整形外科
キーワード:
Proximal phalanx fracture
,
Wire fixation
,
Limited range of motion
Keyword:
Proximal phalanx fracture
,
Wire fixation
,
Limited range of motion
pp.1701-1706
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002392
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要旨:手指基節骨骨折に対する鋼線を用いた固定術術後の可動域制限とKirschner鋼線(以下,鋼線)刺入位置との関連について調査を行った。対象は2013~2020年に当院で手術加療を施行した示指から小指の基節骨骨折40例44指である。抜釘のため鋼線を骨外に長く残した部位を基節骨の頚部,骨幹部,基部の3領域に分けて抜釘前と最終観察時の他動可動域を調査した。抜釘前の可動域では基部に鋼線が長く残っているものは中手指節間(MP)関節の可動域制限を,頚部に鋼線が長く残っているものは近位指節間(PIP)関節の可動域制限を認める傾向にあった。また,抜釘による可動域の改善率に着目すると,基部に鋼線が長く残っている群では抜釘後MP関節,PIP関節ともに大きく改善するのに比べて,頚部や骨幹部に鋼線が長く残っている群ではPIP関節は大きく改善するものの,MP関節に関してはあまり変化が認められなかった。
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