Japanese
English
論述
10代発症特発性大腿骨頭壊死の検討
Idiopathic Aseptic Necrosis of the Femoral Head in Teens
増田 武志
1
,
松野 丈夫
1
,
長谷川 功
1
,
菅野 大己
1
,
一岡 義章
1
,
福原 啓之
2
,
紺野 拓志
3
Takeshi Masuda
1
1北海道大学医学部整形外科学教室
2国立西札幌病院整形外科
3札幌クラーク病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Hokkaido University School of Medicine
キーワード:
10代特発性大腿骨頭壊死
,
teen-age idiopathic necrosis of the femoral head
,
ペルテス病
,
Perthes disease
,
大腿骨骨切り術
,
femoral osteotomy
Keyword:
10代特発性大腿骨頭壊死
,
teen-age idiopathic necrosis of the femoral head
,
ペルテス病
,
Perthes disease
,
大腿骨骨切り術
,
femoral osteotomy
pp.13-21
発行日 1988年1月25日
Published Date 1988/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907757
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抄録:10代に発症した特発性大腿骨頭壊死の病態の特徴像と治療成績について検討した.症例は8人11股関節であり,7人がステロイド性で他の1人は既往歴としてペルテス病があった.壊死範囲をみると正面像ではEpiphyseal scarを越えない例が11骨頭中8骨頭と多かった.側面像では部分的なものから広範囲のものまで様々であった.自然経過をみると壊死範囲の小さい例ではその予後は良好であった.一方,壊死が荷重部を占めている例では比較的早期に亜脱位を来したり関節症変化が生じた.壊死範囲ならびに自然経過は年長児発症のペルテス病のそれらに類似していた.4股に施行した大腿骨骨切り術(3股の回転骨切り術および1股の内方移動骨切り術)の検討から,可及的早期に壊死部を荷重から避けてやることが重要であると思われた.
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