Japanese
English
臨床経験
ペルテス病に対する骨頭回転骨切り術の経験
Transtrochanteric Rotational Osteotomy of the Femoral Head for Perthes Disease : A Case Report
萩原 教夫
1
,
沢口 毅
1
,
増山 茂
1
,
吉田 晃
1
,
永嶋 恵子
1
,
上原 健治
1
Norio Hagiwara
1
1富山市民病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Toyama Municipal Hospital
キーワード:
Perthes disease
,
ペルテス病
,
MRI
,
transtrochanteric rotational osteotomy of the femoral head
,
大腿骨頭回転骨切り術
Keyword:
Perthes disease
,
ペルテス病
,
MRI
,
transtrochanteric rotational osteotomy of the femoral head
,
大腿骨頭回転骨切り術
pp.763-766
発行日 1998年6月25日
Published Date 1998/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902464
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:ペルテス病を発症時よりMRIにて経時的に観察し,また骨頭回転骨切り術を施行し,良好な経過を示した症例を経験した.症例は8歳7カ月の男子で誘因なく左股関節痛,跛行が出現した.発症後1ヵ月のMRIではT1,T2強調像ともに骨端核の上外側部に低信号域を認めた.発症後7カ月では低信号域は骨端核全体に拡大した.壊死と考えられる低信号域は骨頭の上外側より始まり,次第に全体に広がったことから,はじめに血行障害による壊死に陥りやすい状態が存在し,荷重などの機械的ストレスが加わることにより阻血が発生し,壊死が拡大すると推察された.治療は大腿骨頭回転骨切り術を施行し,術後13ヵ月現在,分核期を経ずに修復期が進行し経過は良好である.本術式は短期間に修復が起こるが,骨端線の回転による骨頭の発育や大転子部切離による影響について経過観察が必要である.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.