Japanese
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特集 足関節周囲外傷の治療
新鮮外側靱帯損傷の治療
-―超音波による受傷度評価を中心に―
Treatment strategy for acute lateral ligament injuries of the ankle with emphasis on ultrasound evaluation of the injured ligaments
服部 惣一
1
Soichi HATTORI
1
1亀田メディカルセンター,スポーツ医学科
キーワード:
Acute lateral ligament injuries of the ankle
,
Ultrasound
,
Initial treatment
Keyword:
Acute lateral ligament injuries of the ankle
,
Ultrasound
,
Initial treatment
pp.971-978
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002215
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要旨:足関節捻挫は,最も頻繁に遭遇するスポーツ外傷であり,足関節外側靱帯損傷を伴うことが多い。新鮮例での治療はfunctional treatmentを主体とした保存的治療が第一選択であるが,損傷した靱帯を保護する方法の選択には重症度評価が欠かせない。従来は臨床症状と身体所見によって重症度評価がなされてきたが,超音波検査によって,より客観的な重症度評価と治療法の選択が簡便に可能となった。前距腓靱帯(ATFL)が正常ないしは伸長のみであれば,受傷直後からfunctional treatmentが可能だが,部分断裂ないしは完全断裂が超音波にて同定されれば初期の外固定が必要となる。手術治療は保存的治療が無効な場合にのみ行われるが,アスリートにおいてATFL完全断裂と踵腓靱帯(CFL)損傷が認められれば新鮮例でも検討される。
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