特集 整形外科疾患に対するエコーガイド下注射の最前線
アメリカにおける超音波ガイド下注射・治療の実際
福島 八枝子
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1PM & R Sports Medicine Research fellow, Department of Orthopedic Surgery, Stanford University School of Medicine
キーワード:
Ultrasound
,
Injections
,
Procedure
Keyword:
Ultrasound
,
Injections
,
Procedure
pp.911-921
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000059
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アメリカでは,スポーツ外傷・障害だけでなく,加齢性変化を含む「すべての運動器に生じうる問題」に対するアプローチ方法は,明確に2 つに分かれる。整形外科手術にて治療を行うsurgical 整形外科と,「手術を行わずに治療するnon-surgical 整形外科」である。Non-surgical整形外科での治療は,いわば徹底的運動器保存療法である。運動器超音波を用いた詳細な診断だけでなく,超音波ガイド下注射は広く普及している。一般的な消炎鎮痛剤の超音波ガイド下注射だけでなく,5%ブドウ糖水(5%dextrose in water;D5W),多血小板血漿(platelet-rich plasma;PRP)や幹細胞(mesenchymal stem cells;MSCs)を用いた「局所再生」を目指した注射が盛んである。また,慢性例や注射治療抵抗例に対しては超音波ガイド下経皮的最小侵襲手術が行われる。
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