Japanese
English
手術手技 私のくふう
橈骨頭骨折に対する鏡視下髄内整復固定法
Arthroscopic Reduction and Intramedullary Nailing for Radial Head Fracture
新井 弘一
1
,
西川 真史
1
,
竹内 和成
1
,
福田 陽
1
,
和田 簡一郎
1
Kouichi Arai
1
1むつ総合病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Mutsu General Hospital
キーワード:
radial head fracture
,
橈骨頭骨折
,
arthroscopic surgery
,
鏡視下手術
,
Métaizeau method
,
Métaizeau法
Keyword:
radial head fracture
,
橈骨頭骨折
,
arthroscopic surgery
,
鏡視下手術
,
Métaizeau method
,
Métaizeau法
pp.851-855
発行日 1999年7月25日
Published Date 1999/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902751
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抄録:Mason type Ⅱの橈骨頭骨折に対し,肘関節周囲軟部組織に対する侵襲を減らす目的で橈骨髄内に刺入したK-wireを用いて肘関節鏡視下に骨折部を観察しながら整復固定する方法を行った.
症例数は2例でいずれも関節面に2mm以上の転位を有するMason type Ⅱの橈骨頭骨折である.肘関節鏡視下に骨折部の血腫を除去し骨片の転位の程度を確認した後に,橈骨頚部骨折に対するMétaizeau法に準じて橈骨髄内に刺入したワイヤーを用いて骨片を整復固定した.術後は1週間シーネ固定した後に可動域訓練を開始した.2例とも術後の固定性は良好で,骨折部の再転位を生じることなく骨癒合が得られた.術後6週の抜釘時に再鏡視を行ったが,関節面の整復は良好であった,本法は肘関節周囲軟部組織に対する侵襲が少なく,整容的にも満足する結果が得られるため,適応を選べば有用な方法と思われた.
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