Japanese
English
特集 軟部肉腫の治療update
マウスモデルを用いた軟部肉腫に対する新規治療薬開発
Development of novel treatment for soft tissue sarcoma using mouse models
五十嵐 健太郎
1
,
山本 憲男
1
,
樋口 貴史
1
,
ロバート ホフマン
2
,
土屋 弘行
1
Kentaro IGARASHI
1
,
Robert M Hoffman
2
1金沢大学,整形外科
2Robert M Hoffman, University of California San Diego
キーワード:
Patient derived orthotopic xenograft(PDOX)
,
Precision medicine
,
Novel treatment for soft tissue sarcoma
Keyword:
Patient derived orthotopic xenograft(PDOX)
,
Precision medicine
,
Novel treatment for soft tissue sarcoma
pp.311-319
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002066
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:軟部肉腫は希少がんであり,さらに多数の病理型に分類され,それぞれの病理型間で進展形式や各種治療に対する効果が異なるといった多様性を有するため,新薬の開発に困難を伴う。新規治療開発ではマウスモデルを用いた手法がこれまでに報告されているが,旧来の皮下移植モデルは局所浸潤性発育や転移を起こしにくく,必ずしも軟部肉腫の患者臨床を反映していないという問題点があった。われわれは軟部肉腫患者から得られた患者腫瘍をマウスに移植する際に腫瘍の発生部位と同所に直接移植する患者由来腫瘍同所移植(PDOX)モデルを開発した。この軟部肉腫の臨床を再現するPDOXモデルを用い,新規プラチナ製剤,細菌を利用した新規治療,代謝を利用した新規治療につき開発を行ってきたのでPDOXモデルの有用性とともに紹介した。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.