技術講座 血液
磁気ビーズを用いたリンパ球分離
山田 厚
1
1(株)ベリタス
pp.575-582
発行日 1992年7月1日
Published Date 1992/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901209
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
サマリー
磁気ビーズを用いたリンパ球の分離法に関し,ノルウェーのダイナル社が開発したダイナビーズ®の特長と,免疫磁気分離法の原理および一次抗体結合ビーズを用いてのポジティブセレクションとネガティブセレクションの手法ならびに二次抗体結合ビーズを用いた直接法と間接法の相違点などについて解説した.
次いで,ダイナビーズを用いた応用例として,臨床検査の分野で重要な主要組織適合性抗原検索のHLAタイピングにおけるTリンパ球とBリンパ球の分離操作を,純度も高く,短時間で簡便に行える方法と,慢性関節リウマチ患者の末梢血単核細胞から,リウマチ因子陽性Bリンパ球を単離し,ロゼット形成細胞比率がWaaler-Rose titer陽性と相関性の見られた実例を記した.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.