整形外科手術 名人のknow-how
橈骨遠位端骨折における掌側月状骨窩辺縁骨片に対する治療戦略
今谷 潤也
1
Junya IMATANI
1
1岡山済生会総合病院,整形外科
pp.1610-1615
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001963
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橈骨遠位端骨折における掌側月状骨窩(volar lunate facet;VLF)骨片はその整復および固定性の良否が治療成績に大きく影響する。さらに同骨片が小さい,いわゆる掌側月状骨窩辺縁(VLF rim)骨片を有する症例では,内固定材料の選択に苦慮することも多く,手術的治療の難易度も高い。ここではVLF rim骨片の定義,症例の内訳・特徴を述べるとともに,当科で臨床導入している新しい内固定法(plate buttress & double tiered subchondral support法;PD法)の手術手技の詳細を示す。最後にVLF rim骨片を有する症例に対する当科の治療戦略について述べる。
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