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特集 整形外傷治療 update 2021
骨欠損に対するMasquelet technique
Masquelet technique for bone defect
棚橋 宏行
1
Hiroyuki TANAHASHI
1
1岐阜県総合医療センター
キーワード:
Masquelet technique
,
Bone Defect
,
RIA
Keyword:
Masquelet technique
,
Bone Defect
,
RIA
pp.1251-1258
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001873
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要旨:骨欠損に対する治療法としてMasquelet Technique(以下M法)の地位は確立されてきている。最大の利点は,Ilizarov創外固定器を用いた骨延長法や微小血管吻合術を用いた遊離骨移植のように特殊な手技を用いず骨欠損を再建できるところにあるが,その手技にはピットフォールが存在する。大きく分けて,induced membrane(IM)と呼ばれる組織活動性の高い反応膜を骨欠損部に作成する1st.stageと,骨欠損部に大量骨移植を行う2nd.stageから構成される。もう一つの利点として,骨欠損量によらず安定した骨再建成績が挙げられる。その一方,巨大な骨欠損ではその移植源をどこにするかという問題があり,大量骨採取可能なRIA(reamer-irrigator-aspirator)はその有力な候補となっている。また,医療工学や医療科学の進歩もあり,現在も改良の可能性を秘めている。
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