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特集 運動器のバイオメカニクス―Cutting Edge 2021:新しい解析手法と知見
Ⅴ.その他の新しい手法
コーンビームCT画像を用いた新たな三次元歯列決定法
Novel method of three-dimensional tooth alignment using cone-beam computed tomographic image
坂本 信
1
,
坂上 勇太
2
,
森清 友亮
3
,
亀田 剛
4
,
小林 公一
1
,
田邊 裕治
2
Makoto SAKAMOTO
1
,
Yuta SAKAGAMI
2
,
Yusuke MORISE
3
,
Takashi KAMEDA
4
1新潟大学医学部,保健学科
2新潟大学大学院,自然科学研究科
3開志専門職大学,情報学部
4日本歯科大学,新潟生命歯学部
キーワード:
Three-dimensional tooth alignment
,
Cone-beam computed tomographic image
,
World coordinate system
Keyword:
Three-dimensional tooth alignment
,
Cone-beam computed tomographic image
,
World coordinate system
pp.691-697
発行日 2021年4月30日
Published Date 2021/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001728
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要旨:本解説では,上下顎骨を撮影したコーンビームCT画像を用いてわれわれが考案した個人特有の三次元口腔内ワールド座標系に基づき,歯の形状重心から求めた三次元歯列を表現し,歯の三次元形状から主成分分析法で数学的に求めた歯の長軸方向である三次元歯軸も併せて示す新たな解析方法について述べた。はじめに,コーンビームCT画像の下顎の両側オトガイ孔2点と上顎切歯管1点を用いた解剖学的特徴点から構築した個人ごとの三次元口腔内ワールド座標系を新たに定義した。次に,正常咬合者を対象に歯列曲線や歯軸を口腔内座標系に基づいて定量的に表現した解析結果例より,上下顎歯列に対して,横断面では4次偶多項式,冠状面では6次偶多項式,矢状面では3次多項式でそれぞれの面内の歯列を数学的に表現できることを示した。
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