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特集 肝胆膵の最新三次元画像
三次元画像の基礎
The Fundamentals of 3D Imaging
佐藤 夏子
1
Natsuko SATO
1
1フィリップメディカルシステム株式会社
1Philips Medical Systems Co
キーワード:
3D
,
post-processing
,
volume rendering
,
virtual endoscopy
Keyword:
3D
,
post-processing
,
volume rendering
,
virtual endoscopy
pp.777-785
発行日 2003年11月15日
Published Date 2003/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100387
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要旨 マルチスライスCTの出現や,MRでの高速撮像法の発達,また,超音波における3Dプローブの開発により,短時間で大量のボリュームデータが収集出来るようになった.しかし,スキャンだけが高速化されても,データが蔓延(spread)するだけで,後処理(post-processing)が良くならなければ,全体の診断の効率は良くならない.大量の画像を処理するのに効果的な画像表示法として,3D画像が診断上,注目されるようになった.
一方,コンピュータの著しい発達は,断層像や投影像から,極めて短時間に,容易で単純な操作で,まるで解剖学の教科書のような精細な解剖図を作成することを可能にした.この両方の要件が揃って,3D画像は,大変ポピュラーなものになった.
3D画像は,すでに医用画像の国際規格であるDICOMにも認知され,異なるメーカー間でユニバーサルに送受信が容易になった.また,パソコンの普及により,患者説明に配付されることもある.今後,3D画像の守備範囲は,放射線科にとどまらず院内や家庭でも重用されることが期待される.
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