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特集 運動器のバイオメカニクス―Cutting Edge 2021:新しい解析手法と知見
Ⅲ.関節のバイオメカニクス
ポリエチレンの摩耗計測およびストレスシールディングを考慮した人工股関節のステムデザイン
Wear measurement in total hip arthroplasty and new design stem for stress shielding
森山 茂章
1
,
八木(大澤) 恭子
2
Shigeaki MORIYAMA
1
,
Takako YAGI(OSAWA)
2
1福岡大学,工学部
2近畿大学,生物理工学部
キーワード:
Polyethylene
,
Wear
,
Macro-hetero structure
Keyword:
Polyethylene
,
Wear
,
Macro-hetero structure
pp.625-631
発行日 2021年4月30日
Published Date 2021/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001719
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要旨:人工関節における最も重要な問題はポリエチレン摺動面の摩耗である。摩耗は,人工関節の寿命に大きな影響を与えるため,摩耗量の把握は非常に重要である。人工股関節の摩耗量の計測は,様々な手法で行われているが,正確な摩耗量を把握することは困難であると考える。そこで,人工股関節の摩耗量の計測方法を紹介するとともに,その問題点を検討した。また,人工股関節の摩耗は,クロスリンク化されたポリエチレン製摺動面が実用化されて,かなり改善されている。人工関節の摩耗の問題がある程度解決し,より一層長寿命化すると,今後はストレスシールディングの問題が生じると予想される。そこで,ストレスシールディングの問題を解決する樹脂と金属を複合化するマクロヘテロ構造の人工股関節ステムの可能性について検討した。
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