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特集 運動器のバイオメカニクス―Cutting Edge 2021:新しい解析手法と知見
Ⅱ.運動解析
ウェアラブル慣性センサーを用いた運動解析
Practical application of the wearable inertia sensor for human motion measurements
小笠原 一生
1
,
近田 彰治
1
,
中田 研
1
Issei OGASAWARA
1
1大阪大学大学院医学系研究科,健康スポーツ科学講座 運動制御学
キーワード:
Clinical evaluation
,
Acceleration
,
Angular velocity
Keyword:
Clinical evaluation
,
Acceleration
,
Angular velocity
pp.535-545
発行日 2021年4月30日
Published Date 2021/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001708
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要旨:近年,加速度ユニットの低コスト化,小型化が進み,スポーツやリハビリテーションでのヒト運動計測を用途としたウェアラブル慣性センサーが一般に流通し,活用されるようになってきた。これまでのヒト運動計測の主体である,ビデオ画像の二次元解析や,光学式モーションキャプチャーシステムによる三次元計測は,解析にかかる時間や設備のコストの点で,決して導入しやすい手法ではなかった。ウェアラブル慣性センサーの出現は従来手法の限界を緩和し,臨床でのヒト運動解析の可能性を広げた。しばしば,ウェアラブル慣性センサーによるヒト運動解析は簡便であるといわれるが,しかし,これを使いこなすにはセンサーの知識や,データ処理の経験など,それなりの準備が必要となる。これを踏まえ,ウェアラブル慣性センサーが加速度を検出する原理や,センサー選びの注意点,データを扱う上でのTipsを述べた上で,当教室が実際に行ってきた活用事例を紹介した。
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