Japanese
English
特集 運動器のバイオメカニクス―Cutting Edge 2021:新しい解析手法と知見
Ⅱ.運動解析
マーカーレスモーションセンサーによる運動解析
Marker-less motion analysis by Kinect®
名倉 武雄
1
,
畔栁 裕二
2
,
泉田 良一
3
Takeo NAGURA
1
,
Yuji KUROYANAGI
2
,
Ryoichi IZUMIDA
3
1慶應義塾大学,運動器生体工学寄付講座
2永寿総合病院,整形外科
3江戸川病院,人工関節センター
キーワード:
Motion analysis
,
Motion capture
,
Kinect®
Keyword:
Motion analysis
,
Motion capture
,
Kinect®
pp.529-534
発行日 2021年4月30日
Published Date 2021/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001707
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:ウェアラブルセンサーをはじめとした体表マーカーを用いない運動解析手法が盛んとなっている。マーカーレスモーションセンサーであるKinect®は体形自動認識により骨格を推定することで,簡易に運動解析を行うことが可能である。われわれはKinect®を人工関節術前後の臨床評価などに応用してきた。Kinect®による運動解析では,歩行速度・歩幅など歩行における基本的なパラメータに加え,精度に問題はあるものの股関節・膝関節などの関節角度の計測も可能である。これらの計測は着衣のまま行えるため,臨床の現場での応用が容易である点が大きなメリットである。また2019年に次世代のAzure Kinect® DKがリリースされた。従来のKinect®の問題点であった計測精度を向上した新たなモーションセンサーとして期待されている。
Copyright © 2021, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.