Japanese
English
臨床
胸腹部CTを用いた骨粗鬆症評価
Evaluation of osteoporosis using chest and abdominal CT
菅野 敦子
1
,
相澤 利武
2
,
後藤 昌子
1
Atsuko KANNO
1
,
Toshitake AIZAWA
2
1JCHO仙台南病院,整形外科
2いわき市医療センター,整形外科
キーワード:
Prevalent vertebral fracture
,
Hounsfield unit
,
Osteoporosis
Keyword:
Prevalent vertebral fracture
,
Hounsfield unit
,
Osteoporosis
pp.475-480
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001692
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要旨:胸腹部単純CTから,骨粗鬆症の有無を検索した。対象は,2018年6月に仙台南病院の整形外科以外の科で腹部または胸腹部単純CTを撮影した60歳以上の患者である。男性73例,女性56例が該当し,平均年齢は78.3(62〜101)歳であった。椎体骨折の有無と,第1腰椎のCT値計測を行った。① 既存椎体骨折あり,② 椎体骨折がなくCT値110未満,のいずれかを満たす者を骨粗鬆症ありとした。骨粗鬆症ありとされた症例の割合,骨粗鬆症の加療率を調べた。椎体骨折を認めた症例は93例,椎体骨折なくCT値低下を認めた症例は20例であり,合計113例(87.6%)で骨粗鬆症ありと判断した。骨粗鬆症の加療が行われていた症例は8例(6.2%)にとどまった。病院通院・入院患者における骨粗鬆症の有病率は高いが,診断と治療に直結している症例はまだ少ない。他科に対しても骨粗鬆症の啓蒙を行うことが不可欠と考えた。
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