Japanese
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シンポジウム 頚肩腕症候群と肩こり―疾患概念とその病態
頚肩腕症候群と肩こり―疾患概念とその問題点
Cervico-omo-brachial Disorders and Shoulder Stiffness-Controversies on the Concept and Pathology-
中村 利孝
1
Toshitaka Nakamura
1
1産業医科大学整形外科
1Department of Orthopedics, University of Occupational and Environmental Health School of Medicine
キーワード:
work-related musculoskeletal disorders
,
作業関連性筋骨格系障害
,
chronic fatigue
,
慢性疲労
,
multi-factorial disease
,
多因子病
Keyword:
work-related musculoskeletal disorders
,
作業関連性筋骨格系障害
,
chronic fatigue
,
慢性疲労
,
multi-factorial disease
,
多因子病
pp.1229-1233
発行日 2001年11月25日
Published Date 2001/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903400
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要旨:臨床医学と産業衛生学における「頚肩腕症候群」の定義ないしは疾患概念を比べてみると,どちらも「頚肩腕部の慢性疲労による筋骨格系障害」を取り扱っていることは明らかである.また,一般に慣用的に使用されている「肩こり」は「頚肩腕症候群」の部分症状と考えられなくもない.欧米では頚肩腕部の運動障害を出発点として「作業関連性筋骨格系障害」という概念に発展させ,「筋・骨格系の慢性疲労による障害とは何か」という問題を解いていこうという姿勢がみられる.わが国でも「頚肩腕症候群」,「肩こり」をスタートとして,「筋骨格系の慢性疲労」の病態解明を,整形外科固有の問題として取り組んでいく時期に来ているように思われる.
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