Japanese
English
臨床
鎖骨骨幹部骨折に対する髄内スクリュー固定は安定した成績が獲得できる
Intramedullary screw fixation can get stable results for clavicle shaft fracture
佐々木 淳
1
,
土田 芳彦
1
,
二村 謙太郎
1
,
西田 匡宏
1
Jun SASAKI
1
1湘南鎌倉総合病院,外傷センター
キーワード:
Clavicle shaft fractures
,
Intramedullary screw fixation
,
Clavicle shortening
Keyword:
Clavicle shaft fractures
,
Intramedullary screw fixation
,
Clavicle shortening
pp.1623-1628
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001125
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要旨:鎖骨骨幹部骨折に対するプレート固定法は,侵襲性や整容面,インプラントによる膨隆,さらに抜釘後の再骨折が問題視される。これらプレート固定法の欠点を克服するために,当施設では,高度な長斜骨折や粉砕骨折を除く鎖骨骨幹部骨折に対して,スクリューによる髄内固定法を施行してきた。今回,筆者らは,髄内スクリュー固定法を施行したAO分類type B,C群が,AO分類type A群と同様の成績が得られるかどうかについて調査した。AO分類type B,C群においてもtype A群と同様の臨床成績が得られており,また,鎖骨短縮量は許容範囲内であり,インプラント抜去を要する合併症は少なかった。鎖骨骨幹部骨折に対するHCSを使用した髄内固定法は,高度な長斜骨折や粉砕骨折を確実に適応から除外し,術中に両骨片に対する十分なスクリュー把持力を獲得することができるのであれば,ある程度の粉砕骨折に対しても適応可能であると考えられる。
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