整形外科手術 名人のknow-how
骨髄鏡併用骨腫瘍掻爬術
遠藤 誠
1
,
松本 嘉寛
1
Makoto ENDO
1
1九州大学,整形外科学教室
pp.1044-1047
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000983
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良性骨腫瘍は,われわれ整形外科医が日常診療においてしばしば遭遇する疾患である。多くの場合,定期的な画像検査による経過観察が選択されるが,疼痛などの症状を伴う場合や,骨脆弱性をきたし骨折のリスクが高い場合などには手術が選択される。骨内に存在する良性骨腫瘍に対する標準術式は,皮質骨を開窓し,鋭匙などを用いて骨内の病巣を掻爬する腫瘍掻爬術である。腫瘍の局所再発を防ぐには,腫瘍細胞の遺残がないよう,徹底的に病変を取り除くことが必要である。骨腫瘍掻爬術に際して,骨髄鏡を併用し,腫瘍の遺残を最小化する術式について紹介する。
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