Japanese
English
整形手術手技
正面透視下での胸腰椎椎弓根スクリュー挿入手技
Pedicle screwing of thoracolumbar spine under prone imaging
小島 利協
1
,
武村 憲治
1
,
柏崎 裕一
1
,
河合 孝誠
1
,
大藤 勇樹
1
T. Kojima
1
,
K. Takemura
1
,
Y. Kashiwazaki
1
,
K. Kawai
1
,
Y. Oto
1
1磯子中央病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Isogo Central Hospital, Yokohama
キーワード:
pedicle screw
,
thoracolumbar spine
,
prone imaging
Keyword:
pedicle screw
,
thoracolumbar spine
,
prone imaging
pp.133-138
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_133
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は じ め に
椎弓根スクリューは脊椎を固定する技術として広く普及しているが,その挿入手技は各施設によりさまざまである.一般的なのはX線正面透視像で刺入点を確認して,側面透視下でスクリューを挿入する手技である.側面透視下ではスクリュー逸脱による神経損傷を起こす危険があり,そのリスクを減少させるためにCTナビゲーションやロボット支援手術が実用化され,最近ではこうした機器が導入されている施設もあるが,まだ十分には普及していない1).
頚椎椎弓根スクリュー(C3~C6)の挿入はX線透視下では危険であり,CTナビゲーションなどの支援が必要であるが,胸腰椎椎弓根スクリューは正面透視下で安全に挿入可能である.側面透視像がみえにくく挿入が困難と考えられている上位胸椎(Th1~Th4)や,回旋変形を伴う高度側弯腰椎などを含めて,われわれが行っている正面透視下での胸腰椎椎弓根スクリュー挿入手技について報告する.
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