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特集 足関節の鏡視下手術
腱鞘鏡視下手術の最前線
-―仰臥位による足関節後足部への鏡視方法―
Posterior arthroscopy method in a supine position
小川 真人
1
,
栃木 祐樹
1
,
大関 覚
1
Masato OGAWA
1
1獨協医科大学埼玉医療センター,第一整形外科
キーワード:
Tendoscopy
,
FHL(flexor hallucis longus)
,
PAIS(posterior ankle impingement syndrome)
Keyword:
Tendoscopy
,
FHL(flexor hallucis longus)
,
PAIS(posterior ankle impingement syndrome)
pp.391-397
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000836
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要旨:FHL腱鞘炎を含む足関節後方インピンジメントは,足の外科領域では遭遇することが少なくない。後方鏡視は多く普及し,比較的簡便であるが,欠点は前方鏡視する際には体位変換を要することである。筆者が行っている方法は,仰臥位で距骨下関節より鏡視する方法である。CFLと腓骨筋腱の交差部の外果下端前方にポータルを作成し,距骨下関節内に30°斜視鏡を進め,足関節後方を観察する。Ferkelのアプローチに比べてより後方の視野が得られ,van Dijkのアプローチと遜色ない視野が得られる。利点は体位変換が不要で,足関節前方部や足根洞も同一体位で鏡視・処置が可能で,距骨後方突起のオリエンテーションがつきやすい。視野確保のための余計な軟部組織の切除を防ぐことが可能であり,より小侵襲であると思われる。
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