Japanese
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特集 医療におけるAIの活用
病理診断における人工知能
Application of artificial intelligence in pathology diagnosis
上紙 航
1
,
黒田 揮志夫
2
,
古川 智偉
2
,
福岡 順也
1
Wataru UEGAMI
1
,
Kishio KURODA
2
1亀田総合病院,臨床病理科
2長崎大学大学院医歯薬学総合研究科,病理学 病理診断科
キーワード:
Digital pathology
,
Artificial intelligence(AI)
,
Deep learning
Keyword:
Digital pathology
,
Artificial intelligence(AI)
,
Deep learning
pp.235-241
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000798
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要旨:近年,病理組織標本をスキャンしてデジタル画像化する技術が進歩し,デジタル画像を利用した病理診断が可能になった。これにより,デジタル化された病理画像が蓄積され,人工知能(AI)を病理診断へ応用する試みが始まっている。特に,ディープニューラルネットワークを使用した画像分析では,従来の画像分析がなしえなかった高度な画像認識が実現され,一部の領域では病理医を超える性能を発揮している。今後,AIが病理診断に導入されれば,病理医の負担が軽減され,診断の質が高まることが期待される一方,AI導入による個人情報漏洩や誤診への対応不足,病理医の不要化など,新たなリスクを懸念する声もある。AIに何を任せるか,またAIを活用して病理学がどのように進歩するかは今後の課題である。
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