Japanese
English
特集 小児整形外科の最新知見
小児整形外科における最新の超音波診断
Latest ultrasonographic diagnosis in pediatric orthopaedics
青木 清
1
,
西田 圭一郎
2
,
赤澤 啓史
1
,
寺本 亜留美
1
Kiyoshi AOKI
1
,
Keiichiro NISHIDA
2
1旭川荘療育・医療センター
2岡山大学大学院医歯薬学総合研究科,整形外科
キーワード:
Pediatric orthopaedics
,
Ultrasonography
,
Diagnosis
Keyword:
Pediatric orthopaedics
,
Ultrasonography
,
Diagnosis
pp.43-51
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000741
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:軟骨や軟部組織の評価が大切である小児整形外科において,超音波診断が定着しつつある。DDHにおいてはGraf法による早期評価が重要である。内反足では,舟状骨周辺の評価,筋性斜頚では,エラストグラフィで硬さの評価が可能である。ペルテス病においては,大腿骨頭変形,関節液貯留,滑膜増生,大腿骨頭への血流,大腿骨頭すべり症では,すべりの程度やFAIの評価が可能である。単純性と化膿性股関節炎の鑑別,JIAの滑膜評価,若木骨折にも超音波は有用である。さらに,肘内障や離断性骨軟骨炎などの上肢疾患,腫瘍の鑑別,筋痙縮の評価にも応用されている。今後,病態解明にさらなる挑戦が期待される。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.