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特集 整形外科同種移植の現状と課題
日本の骨バンクの現状と課題
Current status and issue of bone bank in Japan
占部 憲
1
Ken URABE
1
1北里大学メディカルセンター,整形外科
キーワード:
Transplantation
,
Bone bank
,
Guideline
Keyword:
Transplantation
,
Bone bank
,
Guideline
pp.1545-1551
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000695
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要旨:日本整形外科学会が行った整形外科移植に関するアンケート調査の結果をみると,整形外科移植の中で最も行われているのは骨移植である。骨移植に使用される骨の約96%は自家骨と人工骨であるが,約4%は同種骨であり,同種骨でなければ対応できない症例が存在する。同種骨を提供するドナーには生体ドナーと非生体ドナーがあり,提供できる骨の種類や形態,量が異なる。これらの同種骨を採取・処理・保存・供給しているのが骨バンクである。本邦には骨バンクが順守すべきガイドラインが定められており,骨バンクの質を確保するための認定制度も制定されている。現在非生体ドナーを扱う骨バンクは2施設であり,より良質の骨を提供するための運営資金を獲得することが困難であること,需要と供給のバランスが取れていない,という課題がある。生体ドナーを扱う骨バンクは167施設であり,各施設から提供される骨の質が必ずしも均一でないという課題がある。
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