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特集 電気けいれん療法
自治体病院における電気けいれん療法の現状と問題点
The Current Status and Problems of Electroconvulsive Therapy
佐々木 青磁
1
Seiji SASAKI
1
1北海道立緑ヶ丘病院
1Hokkaido Prefectural Midorigaoka Hospital
キーワード:
Electroconvulsive therapy
,
ECT
,
Modified ECT
,
Informed consent
,
Guideline
Keyword:
Electroconvulsive therapy
,
ECT
,
Modified ECT
,
Informed consent
,
Guideline
pp.1179-1189
発行日 2005年11月15日
Published Date 2005/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100135
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はじめに
電気けいれん療法(electroconvulsive therapy:以下,ECT)は,旧来より精神科の治療法の一つとして用いられてきたが,本邦での対象,実施方法,転帰などについての詳しい全国調査は渉猟した範囲では,中島ら4),本橋ら3)の報告などがあるに過ぎない。近年,修正型ECTの普及や2002年にはパルス波治療器の認可など,手技および治療機器の安全性も向上してきており,ECTの有用性が見直されてきている。しかし,その歴史的背景からも情報公開されにくい側面を有しており,実施状況も十分に明らかになっているとは言い難い。今後の議論を進めるためにも全国規模での実態調査が必要と考えられた。
筆者の属する全国自治体病院協議会(以下,全自病協)精神科特別部会情報小委員会では,ECTの実態を調査してその分析結果を公表し,実施するにあたっての指針策定に寄与することを目的に,2001年8月,全自病協会員医療機関において2000年度に施行されたECTに関してアンケート調査を行ったのでその結果を報告する。
表および図において,修正型ECTとは静脈麻酔下にて筋弛緩剤を用いて施行するタイプを指し,従来型ECTとは静脈麻酔下にて筋弛緩剤を用いずに施行し,けいれんを伴うタイプを指す。特に断りがない限り,単にECTと記した場合は修正型ECT,従来型ECTの両者を含む。
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