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特集 整形外科同種移植の現状と課題
バンキングの実際
-―ドネーションからプロセッシング,シッピングまで―
Tissue banking system;donation, processing, shipping
明石 優美
1
Yuumi AKASHI
1
1藤田医科大学医療科学部,看護学科
キーワード:
Tissue banking system
,
Donation
,
Processing
Keyword:
Tissue banking system
,
Donation
,
Processing
pp.1553-1563
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000696
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要旨:本邦には,2018年4月現在,29の組織バンクがあり,東日本または西日本組織移植ネットワークに属している。日本組織移植学会では,組織バンクをcategoryⅠ~Ⅲに認定している。組織提供の流れは,ドナー情報受信 → 初期情報収集 → 提供病院での調整 → ドナー適応判断(一次評価)→ ドナー家族へのインフォームド・コンセント → 承諾書作成 → ドナー適応判断(二次評価)→ 組織採取チームの派遣 → 手術室調整 → 検視・検案 → 組織の採取 → 一次保存である。採取された組織は各組織バンクで二次保存(プロセッシング)される。シッピングは,レシピエントの選択基準が各組織バンクで決められ,公平に供給が行われている。組織移植医療は,ドナー情報受信から移植に至る多くのプロセスと,何よりドナーの善意によって成り立っている。
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