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要介護の原因疾患は互いに絡まり合っている
吉村 典子
1
Noriko YOSHIMURA
1
1東京大学医学部附属病院22世紀医療センター,ロコモ予防学講座
pp.1539-1539
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000692
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わが国では,高齢者の要介護認定者数が年々増え続けており,平成29年1月の「介護保険事業状況報告」(暫定版)によると,要介護(要支援)認定者数は,629.2万人となり,介護保険制度が開始された平成12年度の256万人からわずか16年で約2.5倍と著しい増加を認めている。要介護になった原因疾患は,「平成28年国民生活基礎調査の概況」(厚生労働省)によると,認知症(18.0%)が1位,2位の脳血管疾患(脳卒中;16.6%)に続いて,高齢による衰弱(13.3%),骨折・転倒(12.1%),関節疾患(10.2%)となっている。
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