今月の言葉 
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    互いに手をつないで
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.5
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1952年11月1日
                  Published Date 1952/11/1
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200207
                
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終戰後わが国の助産婦,看護婦,保健婦制度は,米国の示唆によつて一大転換をとげた。それについては,おのおの異つた立場から,いろいろな批判がなされてはいるが,大綱においてはまちがつていなかつたのではあるまいか。教育内容を高め,又従来の府県別の試験制度を,全国劃一的試験にしたことなどは,大きい進歩といわねばならない。現在の助産婦の教育制度には,多くの改善を必要とする点を含んではいる。しかし,助産婦が新しい理念を以て,立派な仕事をし,又その社会的地位を高めてゆくためには,まずその教育内容を高めてゆくことに努めねばならない。この点からみて,終戰後の諸制度の改変は,たとえかなりの程度に米国の圧力が加わった結果であつたとしても,方向を誤つてはいなかつたと思われる
しかし講和条約成立後,すべての制度がわが国で自主的になされるようになつた現在において,助産婦の教育程度を再び低下させようとする動きが感ぜられる。これは大いに警戒を要する点である。いかように改変せられようとも,助産婦は,いかにすれば,より良く社会の要請に答えうるかということを考えてゆかねばならない。
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